INVESTMENT BEGINNERS GUIDE

"オルカン"って何?
から始める、
いちばんやさしい投資の話

保険・年金・金しか知らなかった私が、
新NISAをきっかけに資産運用を始めるまでの、
ぜんぶ詰めこんだ入門ガイド。

Reading 約15分
Level 完全初心者
Chapter 全10章
SCROLL

なぜ、お金を働かせるのか

「貯金してれば安心」——そう思っていたのは、ほんの少し前まで。
日本人の金融資産のうち、いまも約半分は銀行預金のまま眠っています。

ここ数年で インフレ モノやサービスの値段が上がっていくこと。同じ金額で買えるモノが減る。 がじわじわ進む一方、銀行預金の金利は低水準のまま。
つまり、何もしないことが、実質的にお金を減らしてしまう時代になってきたんです。

大手銀行 普通預金 金利
0.3%
年(2026年2月〜・大手3メガバンク)
日本のインフレ率
1.4〜2%
年(2026年4月・総務省CPI 総合〜コアコア)

100万円を1年銀行に預けても、利息は約3,000円(税引前)。
でも物価は年1〜2%上がっているから、何もしないと毎年1〜2万円分、買えるモノが減っていく計算なんです。

ユメ
ユメちゃん(初心者)
でも投資って怖くない?貯金してれば安心じゃないの?
マリ
マリ先輩(投資歴10年)
実はね、何もしないことが今いちばんのリスクなんだよ。「銀行に置いておけば安心」っていうのは、もう昭和の話なんだ。

"新NISA" は、国がくれた、
使わなきゃ損なチャンス。

しかも2024年から始まった 新NISA 少額投資非課税制度。投資で得た利益にかかる約20%の税金がゼロになる、国の制度。 は、投資で得た利益に税金がかからない、超お得な制度。
つまり、国も「みんな、投資して老後に備えてね」と背中を押してくれているわけです。

"知ってる商品" と何が違うの?

保険、個人年金、金(ゴールド)。
ひとつでも触れたことがあるなら、もう投資信託まで半歩のところ。

それぞれの「目的」と「仕組み」を比べてみると、なんで多くの人が今、投資信託に注目しているのかが見えてきます。

保険 個人年金 投資信託
元本保証
流動性
(すぐ現金化)
手数料 高い 中〜高 安い
期待リターン 中〜高
インフレ耐性 弱い 弱い 強い 強い

ここで大事なのは、保険や個人年金は「保障」が目的で、お金を増やすことを最優先に作られていないということ。
だから手数料が高く、長期で増やす効率では投資信託に勝てないんです。

ユメ
ユメちゃん(初心者)
えっ、じゃあ保険って入る意味ないの…?
マリ
マリ先輩(投資歴10年)
保険は「もしもの保障」、投資は「お金を増やす」。役割が違うから、両方を別々に持つのが正解。「保険で老後資金を作る」のはコスパが悪いってだけなんだよ。

そもそも投資信託って何者?

ざっくり言うと、「みんなのお金をひとつの財布にまとめて、プロが代わりに運用してくれる仕組み」のこと。

あなた
ファンド
(みんなの財布)
世界の
株や債券

あなた1人では何百もの会社に投資できないけれど、ファンドに参加すれば自動的に分散投資できる

投資信託には大きく2つの種類があります。それが インデックスファンド 日経平均などの指数(インデックス)に連動するように作られた投資信託。手数料が安い。 アクティブファンド プロが「市場平均より勝つこと」を目指して銘柄を選ぶ投資信託。手数料は高め。

アクティブ
プロが頑張って銘柄を選び、市場平均に勝つことを目指す。手数料は年1〜2%と高め。
ユメ
ユメちゃん(初心者)
え、プロが頑張ってるアクティブの方がいいんじゃないの?
マリ
マリ先輩(投資歴10年)
そう思うよね。でもね、S&Pダウ・ジョーンズの長期調査(SPIVA)だと、10〜15年でインデックスに勝てるアクティブファンドは1〜2割もない、っていうデータがあるの。手数料の差が、ボディブローみたいに効いてくるんだよ。

だから、投資の世界では「迷ったらインデックス」が、いまや世界共通の答えになっています。

オルカン と S&P500、
結局どっち?

この2つが、初心者の人気銘柄ツートップ。
まずはそれぞれの「中身」を見ていきましょう。

オルカン
ALL COUNTRY
正式名称は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」。
世界約47カ国・約2,500銘柄に丸ごと分散投資できる、究極の"全部入り"ファンド。
信託報酬
0.05775%
分散度
★★★★★
S&P500
USA TOP 500
正式名称は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」。
Apple、Microsoft、Amazon、Googleなど米国の代表500社にまとめて投資。
信託報酬
0.0814%
集中度
★★★★☆
ユメ
ユメちゃん(初心者)
で、結局どっちを買えばいいの?
マリ
マリ先輩(投資歴10年)
迷ったらオルカン1本でOK。世界経済全体に賭けるから、もし将来アメリカが弱くなっても、他の国の成長で補える設計なの。「もう考えたくない人」の最適解だよ。

ちなみに「過去30年だけ見ればS&P500の方がリターンが高かった」のは事実。
ただし、これは過去の話。未来も同じとは限らないので、分散の効いたオルカンが無難とよく言われています。

なお、どちらも外国の株式に投資するため、 為替リスク 円と外貨の交換レートが変動することで、円換算の資産額が上下するリスク。円高になると評価額が下がる。 がある点は覚えておきましょう。円高になると円換算での評価額は下がります。ただし長期積立なら為替変動も平均化されるので、過度に怖がる必要はありません。

複利という、
時間が味方になる魔法

投資の世界で「最強の武器」と呼ばれるのが、この 複利 元本だけでなく、増えた利息にもさらに利息がつく仕組み。雪だるま式に増える。

たとえば、月3万円ずつ、年利5%で20年積み立てた場合——

¥1,233万 ¥720万 ¥0 0年 10年 20年 複利運用(年5%) 元本のみ(積立)
20年後の差
+513万円
元本720万円 → 約1,233万円
※想定利回り年5%、税金・手数料は含まず。あくまで試算です。
ユメ
ユメちゃん(初心者)
えっ、500万円以上増えるの!?月3万円ためてるだけで?
マリ
マリ先輩(投資歴10年)
そう、時間を味方につけるのが、お金持ちじゃない人でも勝てる唯一の方法。"早く始めるほど勝ち"なのが投資の世界なんだよ。

国がくれたチャンス、
新NISAのしくみ

通常、投資の利益には約20%の税金がかかります。
でも新NISAなら、その税金がゼロ。これがどれだけ大きいか——

新NISAは2つの「枠」がある

どっちの枠を使ってもオルカン・S&P500は買えます。初心者はまずつみたて投資枠から始めるのが王道。

つみたて投資枠 新NISAの2つの枠の1つ。毎月コツコツ積立する用。初心者向け。
120万円/年
成長投資枠 新NISAのもう1つの枠。個別株やETFなど、より幅広い商品が買える。
240万円/年
生涯で投資できる総額
1,800万円
この枠内の利益は、すべて 非課税 本来かかる約20%の税金が一切かからないこと。

たとえば100万円の利益が出たとき、普通の口座なら約20万円が税金で消えるけど、新NISAなら丸ごと100万円が手元に残る。
これが、長期で積立をするとボディブローみたいに効いてくるんです。

さらに嬉しいポイント:新NISAでは売却した分の非課税枠が翌年に復活します。たとえば100万円分を売却したら、翌年に100万円分の枠が戻ってくる。旧NISAにはなかった仕組みで、ライフイベントに合わせて柔軟に使えるのが大きな特長です。

いざ、はじめる
3つのステップ

「思ったより簡単」が、はじめた人みんなの第一声。
スマホひとつで、家から出ずに完結します。

01
ネット証券で口座を開く
楽天証券かSBI証券が二大候補。手数料の安さと取扱銘柄数、ポイント還元で実質ほぼ互角。普段使っているサービス(楽天 or Vポイント)に合わせるのが楽。
💡 注意: 銀行窓口や対面の証券会社で口座を作ると、手数料の高い商品を勧められがち。最初はネット証券一択で大丈夫。
02
NISA口座も同時申込
口座開設のとき「NISA口座も開設する」にチェックを入れるだけ。あとから別途申し込むより断然ラク。マイナンバーカードがあれば申込から開設まで最短数日。
💡 注意: NISA口座は1人1金融機関のみ。あとから変更も可能だけど、最初によく選ぼう。
03
銘柄を選んで積立設定
「つみたて投資枠」でオルカンかS&P500を検索。月いくら積み立てるか決めて、自動引き落とし設定。あとはほったらかしでOK。
💡 注意: 生活費の6ヶ月分は現金で確保したうえで、無理のない金額から。月1,000円からでも全然アリ。

これだけ。早ければ1週間以内に積立が始まります。
あとは"時間"という最強の味方に任せるだけ。

よくある不安と答え

みんなが最初に引っかかるポイントだけ集めました。

Q.
暴落したらどうすればいいの?
+
A.
結論:積立を続ける。むしろチャンスです。
価格が下がったときは、同じ金額でより多くの口数を買えるタイミング。ドルコスト平均法定期的に一定額を投資する方法。価格が安いときに多く買え、平均購入価格が下がる。といって、これが長期積立の最大の強みです。
Q.
元本割れって怖い…
+
A.
短期では確かに起こります。でも過去の実績では、オルカンやS&P500のような分散インデックスは、15年以上の長期で見るとほぼ元本割れしていません。もちろん将来を保証するものではありませんが、すぐ売らなければ、時間が味方になるというのが歴史の教訓です。
Q.
いつ売ればいいの?
+
A.
基本的には「お金が必要になったとき」。老後資金、子どもの教育費、家の頭金など、実際に使う段階で少しずつ取り崩すのが王道。日々の値動きに反応して売り買いするのは、初心者がやってはいけないNo.1の行動です。
Q.
月いくらから始めればいい?
+
A.
無理のない金額からでOK。月1,000円でも、月3万円でも、続けることが何より大事。
目安は「手取りの10〜20%」と言われますが、まずは生活費6ヶ月分の現金を貯めてから、余裕資金で始めるのが安全です。
Q.
銀行で勧められた商品はダメ?
+
A.
すべてがダメではないですが、手数料が高い商品が混ざっていることが多いのは事実。「販売手数料3%+年間信託報酬2%」みたいな商品も。
初心者は、信託報酬0.1%前後のインデックスファンドだけ見ておけば、ほぼ間違いありません。

用語集

ここまで出てきた用語の総まとめ。覚えなくていい、忘れたらここに戻ってきて。

インデックスファンド
日経平均やS&P500などの「指数」に連動するように設計された投資信託。手数料が安く、長期投資の主役。
アクティブファンド
プロが銘柄を選び、市場平均を上回る成績を目指す投資信託。手数料が高く、10年超の長期ではインデックスに勝てるのは1〜2割程度というデータがある(SPIVAレポート)。
信託報酬
投資信託を持っている間にかかる手数料。年率で表示され、日割りで自動的に差し引かれる。オルカンなら年0.05%程度で、100万円でも年約500円とごくわずか。低いほど良い。
複利
利息にさらに利息がつく仕組み。時間をかけるほど雪だるま式に増える。投資の最大の武器。
利回り
投資した金額に対して、1年あたりどれくらい増えたかの割合。年5%なら、100万円が1年後に105万円。
分散投資
一つに集中せず、いろんな国・会社・資産に分けて投資すること。リスクを抑える基本のキ。
ドルコスト平均法
毎月決まった金額を機械的に積み立てる方法。安いときに多く買え、平均購入価格が下がるのがメリット。
NISA / 新NISA
少額投資非課税制度。本来かかる約20%の税金がゼロになる、国がくれた優遇制度。2024年から大幅にパワーアップ。
つみたて投資枠
新NISAの枠の1つ。年120万円までコツコツ積立できる。投資信託が中心。
成長投資枠
新NISAのもう1つの枠。年240万円まで、個別株なども買える幅広い枠。
インフレ
モノやサービスの値段が継続的に上がっていく現象。現金の価値は実質的に目減りする。
元本割れ
投資したお金の総額より、現在の評価額が下回ること。短期では起きるが、長期分散投資ではほぼ回復する。

"知る" の次は、
"やってみる"。

ここまで読んだあなたは、もう「完全初心者」ではありません。
あとは、口座を開いて、月1,000円からでも始めてみるだけ。
未来のあなたが、いちばん感謝してくれるはず。

口座開設は無料。どちらもオルカン・S&P500を扱っていて、
手数料もほぼ同じ。使い慣れたサービスで選んでOKです。

※ どちらも初心者に人気の二大ネット証券です。このサイトはアフィリエイトではありません。

◇ ◆ ◇

このページを作った人のXはこちら。気軽に声をかけてね。
@ItoameSTAR